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「教え子に私的メールやLINEダメ?…15県教委で禁止」これやられたら、うちの学校では教育はできませんね。

全く意味がわからない。驚き桃の木山椒の木、ブリキにタヌキに洗濯機並みの支離滅裂さ。
教え子に私的メールやLINEダメ?…15県教委で禁止 
教え子へのわいせつ行為で処分される教員が後を絶たない中、生徒との私的なメールのやりとりを禁止する教育委員会が相次いでいる。47都道府県のうち、15県教委が禁止していることが朝日新聞の調べでわかった。
 調査は2月、教員と生徒間のメールや、「LINE」などのサービスを使った私的なやりとりを禁止しているかを、都道府県教委に尋ねた。3割強の15県教委が、通知などで原則禁止していると回答したほか、20以上の教委で私的なメールをしないよう研修で指導したり、注意を呼びかけたりしていた。
 各教委が私的メールに神経をとがらせるのは、やりとりが続くと、女子生徒に対するわいせつ行為に発展する場合があるからだ。http://www.asahi.com/articles/ASH2S7GR6H2SOHGB01K.htmlより

2002年あたりからわいせつ行為で処分を受けた教員は150名から200名の間を行ったり来たりすれ違い。もうかれこれ10年以上経っている。私的なやりとりを禁止したからって防げるものでなかろうに。

というか、そもそも「私的」ってなんだ?個人的に関わることか?公でないことか?プライベートか?てか、個人的ってなんだ?公って、プライベートってなんだ?子供の人生に関わる営みにおいて、そんなこと考えたこともない。

自分が子どもたちに向き合うときを考えると、個人的に関わることだって、公でない場での公でないこと、プライベートでのやりとりだって、山ほどあるぞ?僕も含めてだけど北星余市の先生達なんて、生徒の寮下宿を訪問して、生徒の部屋で一対一で『お話しホーダイ』ですよ。制限を設けた環境において解決される問題ではなく、教師としての資質の問題でしょう。しつこいようだけど、逆に生徒との信頼関係を作る上で、公的だとか私的だとか考えたこともない。そんなこと関係なく人として関係を築き上げていかないと信頼関係なんてできないもの。そんな制限作られてしまったら、たまったもんじゃない。なまくらで戦えっこない。

問題は公的か私的かの区別ではなく、メールやLINEという手段の問題でもなく、教え子へのわいせつ行為をはたら人格であって、それをどうするかが問題でしょう。そもそも、教え子を性の対象としてみること自体、教育をなんと心得ているか、、、って問題だと思うんですよ。自分の一挙手一投足が、一人の人間の人生を左右する可能性があるのだという自覚が足りない。個人的なやり取りを禁止するとか、LINEやメールはダメ!とかいうのもいいけれど、そんな教育者としての「いろは」の「い」を普段から教師集団として共有することから始めた方が良いのではないでしょうか。






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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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