Archive for 8月 2011

9月25日(日)姜尚中さん講演会 「デモクラシーは手間がかかる」 開催

先日、7月に訪問したまっくろくろすけさんで、下記イベントがあります。ぜひ、ご参加ください。




以下、まっくろくろすけさんのブログからの転載です。

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実は「デモクラティックスクールまっくろくろすけ」が来年デモクラティックスクールとして本格開校から10周年を迎えるので、以下の講演会をします。
姫路ですが、よかったら聞きにきてね。
JRなら大阪から新快速で1時間です。

講師の姜尚中氏には市民が自ら一人ひとりがより大切にされる民主的な暮らしを実現していくために基礎となることをお話いただきます。
私の尊敬している方の一人です。

どんな分野のことについてもその根幹となる「人権が守られているとはどういうことか? そのために自分たちにどういう姿勢やものごとの考え方が大切か? なぜ今の世の中ではデモクラシーが実感しにくいのか? そしてどうしていくことが可能なのか?」などについて一緒に考えを深める一日になるでしょう。

貴重な機会ですので、どうぞまわりにお声掛け宜しくおねがいします。
ポスターやチラシが必要なかたはご連絡ください。


9月25日(日)姜尚中さん講演会 「デモクラシーは手間がかかる」 開催

「デモクラシーの冒険」著者 東京大学教授 姜尚中さんをお招きし、講演会を行ないます。どうぞご参加ください。

日時:9月25日(日) 1時~4時半
場所:姫路市文化センター 小ホール
参加費:1800円(前売り1500円) 学生1500円(前売り1000円)

申し込み先:下記フォームよりお願いします。
お申し込みフォーム
https:/ /ssl.fo rm-mail er.jp/f ms/753b 62fa156 271
メール受け付け後、振込先をご案内します。
振り込み確認後、チケットとしてはがきを郵送いたします。


■主催:デモクラティックスクールまっくろくろすけ
■協力:西宮サドベリースクール フリースクールFor Life 大阪スコーレ 関西子ども文化協会 ほか
■後援:姫路市・姫路市教育委員会


デモクラティックスクール
まっくろくろすけ ~ 自由と自治の学び場~
スタッフ 黒田 喜美
兵庫県神崎郡市川町坂戸592
℡&Fax 0790-26-1129
e-mail makkuro02@yahoo.co.jp
URL http://geocities.jp/makkurohp/

北星学園大学・障害児教育夏季セミナーに参加してきました。

今日は、北星学園大学が主催する障害児教育夏季セミナーに参加してきました。

テーマは「発達障害、特にアスペルガー症候群の教育と支援を考える」。

ここ数年、特に1年2年ほど、発達障害がメディアでも取りあげられて、その「言葉」を知っている人が増えてきている。けれど、それがなんなのかということに関しては、教育の現場においても、福祉の現場においても、医療の現場においても、混沌としている現状があると私は見ている。結果的に、発達障害は、それを従前たる「障害児教育」の考え方の枠からパラダイムシフトを経験し、抱えた人の特性を知り、社会として受容する形を求める方向でまとまるような気がするが、それが教育・福祉・医療の世界において、縦割りの垣根が取り払われ、連帯しながら共通認識を持っていくには、まだまだまだ時間がかかるだろうし、まして、それが社会一般の認識となるには、相当な時間がかかると予想される。

発達障害はの原因は「先天性の脳の機能障害である」という人と「育ちの中で経験しなかった、あるいは経験してしまったことによって、育っていない」という人とがいる。いやいや、その両方だよという人もいる。その見分けがつく人はいない。個々の人間の出生にさかのぼり、成育歴を把握しなければならない。場合によっては、保護者のそれも知る必要がある。そんなの必要ないという人もいる。
診断だって、そもそも発達障害の定義も学者によって微妙に違う部分もあるし、診断方法も様々である。いわゆる発達障害本を読めば、「こんな傾向が発達障害の人にはあります」なんて書いてあるけれど、そんな特性は多かれ少なかれ僕だって持ってるし、彼だって持っているし、それを私は「発達障害かも・・・」という人もいれば、「それは個性だ」という人もいるし、それが発達障害だという人もいれば、障害は社会生活において支障をきたすレベルに達して障害という…という人もいる。

こういうことをいうと「それはあなたの勉強が足りないから、その程度の認識しかできていないし、混乱するのですよ」という人もいるが、「いやいや、しかし、あなたが正しいということはだれが証明してくれるのですか」という人もいる。

そんな混沌とした現状における発達障害の取り扱いは、「厳重注意」であるべきだと私は思っている。なぜなら、それが一人の人生に大きな影響を与えるからである。「あなたは発達障害を抱えています」といわれ、中学・高校時代を過ごし、10年後、「あれは間違いでした」ではすまされないからである。

私たちが発達「障害」と呼ぶものに触れるときには、そのことを重々認識したうえで接しなければならないと、私は強く思うのである。

うーーんうーーーーん・・・と悩む楽しさ。

なんだか、いったい何をやっているのかが分からなくなってきて、とても楽しくなってきた。ので、ちょっと、そんな状態をたまにみるブログなんかに書いておいてみようと思う。

ああ、気がつけばもう9月5日。二学期が始まってから2週間も過ぎてしまった。なんと、時がたつのは早いものか。思えば、夏休みが過ぎたのもあっという間だった。あれもやろう、これもやろう。あれもしたい、これもしたい。あれもしなければ、これもしなければ、、、と思っているうちに、時だけが過ぎていく。別に浪費しているわけではないのだ。結構、常に頭と心はフルに動いている。もちろん、体もね。

ああ、これでいいのだと思いつつ、焦りが出ないわけもなく、じりじりと進まないことに、ちっ!っと思いつつ、目の前の小石を拾いながら前に進むしかないのだと達観している自分もいる。

どうやら教育と社会は切り離せないことがいよいよ目の前に立ちはだかるようになってきた。漠然とは感じていたけれど、こんなに大きな壁なんだなと思う。教育と政治、教育と経済、経済と政治、福祉と政治、福祉と教育、福祉と経済、教育と医療、医療と福祉。そして、歴史。

「資本主義はなぜ自壊したのか」を読みつつ、「若者よ、マルクスを読もう」にも浮気心。「教育とは何か」を読み漁りながら、北星余市の教育と現在の教育力を考える。スティーブ・ジョブスの本を読みながら、思いをはせつつ、1時間授業を終えて帰ってくるたびに、机の上に届いている封書をあけて、「だれも読みやしないよ、こんなもの」と思う受験雑誌の原稿やアンケートなんかの書類の処理をして、「田中先生~、1番にお電話で~す!」とお呼びがかかり、身の振り方を考えている。

自分がしたいことは、こんなことじゃない。自分が今すべきで、しようと思っていることは、これじゃないんだよね。って、そういったことをしながら、ぶつぶつぶつ。ま、そんなものですよ、道の途中ってのは。

そんなことをしているうちに、なんだか、何をやっているのかがわからなくなって、迷いこんでいる自分。ああ、とても楽しくなってきた。

きっと、どこかで、これがすべてつながるんだよ。いや「そうあってほしいなぁ」とか自分を慰めたり、勇気付けたりするために書いているわけではなく、本当にそう思う。

これが、どこかでつながる。そんなことを考えたら、この何をやっているのかがわからない状態が楽しく、この先が楽しみになってきた。

ただ、早く抜け出したいというじぶんは正直です。

あああああ、こうつながるのね、こことここ!!

そういう日が来ることが待ち遠しいです。

2011年度西日本地区懇談会、東日本地区懇談会終了。毎度ながら、素敵な時間だなぁ。

Twitterでもつぶやきましたが、7月30日(土)京都、7月31日(日)東京で行われた地区懇談会がつつがなく終了いたしました。

僕の勤める北星余市高校では、全国から生徒が来ているので、当然PTAも全国に散らばっていて、そんな中でPTA組織は東日本・西日本・北海道の3つの支部に分かれています。行事のたびにお手伝いに参加してくれる父母もいるのですが、なかなかじっくり腰を据えてお話ができなかったり(行事ですからね)、遠く北海道まで来ることが困難な親御さんもいて、そのため、北海道から担任の教師、校長、PTA担当が京都と東京に訪れて、懇談会をするというものなんです。

その中で、いつも、PTAの仲の良さをみて、心が動きます。みんなつい数年前までは赤の他人であった者同士なわけですが、それが昔からの付き合いをしているかのようにとても仲が良い。PTAのつながりは、その精神とともに代々受け継がれてきているわけですが、50代から新しくできる心の友の様相がそこに見え隠れします。

こんな学校見たことないです。それは子供同様、親も傷つき悩み苦しんできた孤独の中で出会った仲間、それらを共有できる仲間だからなんだろうと思うわけです。互いに思いを語り合い、「うちもうちも!」と時に涙し、喜び、心を交し合えるからなんだと思います。

こういう大人たち(私もすでに大人ですけどね…)でありたいと本当に思います。それは個々の付き合いとしても、コミュニティとしても。
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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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