はるにれの会20周年祝賀会、全国のつどい実行委員会慰労会。



今日は午後1時から1時間、ステンドグラスの色塗りのために学校へ。そのあと18:00から開催される祝賀会にむけて帯広へ校長と移動した。

帯広には20年も続くはるにれの会という不登校の親の会がある。同会には北星余市卒業生の保護者も複数人、事務局として参加している。地域に密着し、人とのつながりを大切にし、何より学校に対する苦しみや悩みを抱えている子ども、そしてそれを見守る親に希望の光を与える場であったからこそ、長い年月の活動があったのだろう。

20年前といえば、1994年。当時はまだ不登校は今よりもまだ理解がされていない時代だった。挨拶をされた方の「私たちが会を始めた当時は、不登校になってしまった子どもを抱え、この先がいったいどうなるものか、お先真っ暗な気持ちで、みんなが集っていた」という言葉が耳に残っている。そうだ、今でこそ不登校をしていても、私たちのような全日制高校をはじめ、通信制高校、定時制高校と受け入れてくれる高校があり、それらの学校を卒業して立派に社会で自立している人がいる。しかし、当時、不登校を経験した子どもたちを受け入れる高校というのは、私たちのような一部の高校しかなかったし、不登校は子育ての問題であり、子どもの怠けであると一蹴されていた時代だった。

20年間、毎月定例会を開催し、不登校の子供をもつ親御さんに寄り添い、お互いに励まし合いながら、子どもたちの無限の可能性を信じ、それを明日に託し、、、、いや、そんな綺麗な言葉では済まされない現実と戦いながら歩まれて来た会のみなさんに敬意を表したいと思う。

私たちのような高校やはるにれの会のような場所は、本来ない方が良い。20周年を迎え、会のますますのご発展を…といいたいところだが、その裏側には、20年間、そういう社会問題がいっこうに解決されないことを意味している。このことを深く噛み締めながら祝うという不思議な気持ちになった。



今年度は当会が事務局を引き受け、18回目の不登校・登校拒否問題全国のつどいが開催され、北星余市からも実行委員会に複数回、当日は10名の教員が参加して世話人を務めた。祝賀会にはそこで出会ったたくさんの人達が参加していた。はるにれの会には本当に素敵な人達が集っている。子どもの未来を考える素敵な人達だった。

2:00まで、そんな素敵な人達と楽しいひとときを過ごした。

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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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