【みなさん、ありがとうございました】
すがすがしい気持ちです


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14日から函館方面、室蘭・伊達・苫小牧方面の中学校・高校を訪問させていただく旅も無事終わりました。総移動距離約900KM、訪問学校数24校。突然の訪問にもかかわらず、そして各先生方忙しい中にもかかわらず、快く対応してくださった方が多くて、本当に幸せな気分でした。中には授業前にもかかわらず、できる限り熱心に耳を傾けてくださった先生、「また改めてじっくり話を聞かせてください。興味があります」とおっしゃってくださった先生もいらっしゃって、みなさんの教育に対する思い、生徒の進路指導に対する思いを感じて、私自身疲れた体に元気をいただきました。


今回うれしい思いをたくさんさせてもらったのですが、その中の一つに高校の先生方とのお話があります。なにがうれしかったかというと、どの高校の先生方も北星余市に転校した生徒のことを案じてくれていたこと。「どうなってるのか、気にはなっていたんです」とおっしゃる先生が多かった。そして「北星余市ではこうやって頑張っています」と伝えたら、みなさん一様に「うれしいなぁ~」と感慨深げに話してくださったことでした。


私も担任をしていて、卒業まで導いてやることのできなかった生徒がいたとき、人とのめぐりあわせ、学校の環境、育ってきた経過、様々な要因が重なっているとは思いつつ、「なんでこいつはわからんのだ!」という腹立ちと同時に、それ以上に教育の限界と自分の力量のなさを切なく感じ、眠れない夜を過ごすことがあります。訪問させていただいた先生たちの「うれしいなぁ~」という短い言葉の中に、その思いを強く感じました。


そして、高校の先生たちの去らねばならないような子供に対する思いというのも感じ、その思いに私自身がうれしい気持ちにさせてもらいました。「残念ながら、自分たちの力量不足で救えない子供もいる。けれど、そういう子供の人生は今後も続いていくわけで、私たちの学校を去らねばならない状況になったとしても、どこかにつなげてしっかりと高校生活を送って、成長して、人生を豊かにしていってもらいたいという思いがある。そういうときに、通信制高校以外にも、北星さんのような存在があるということは、この子たちにとっても、私たちにとっても救いである」そんなうれしい言葉をいただきました。


今回の3日間の出張の疲れ、とてもすがすがしい疲れです。本当にありがとうございました。また、どの先生たちともゆっくりお話をさせていただきたいと思います。おやすみなさい。

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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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