【感じる力】
学校見学をする子供たちの力

今日は転入試験が一件入っていた。仲間が増えることは本当にうれしい。生徒たちも同じ気持ちなのだろう。北星余市には、たくさんの人たちが学校見学に来る。なかでも途中で転校を考えたり、来年度の入学を考えて学校見学をする子供が、月に数名来る。


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学校見学に来る子供は、たいてい緊張している様子だが、うちの生徒たちはそんなことお構いなしに、見学している子供に声をかける。遠慮の知らない連中だが、その姿が愛らしい。私にとっての自慢である。「入学するの?」「どこからきたの?」「うちのクラスにおいでよ!」 おいおい、まだ受験も決まってないのに…。そんなウェルカムモードが漂っている。それがとても嬉しく思う。

学校見学に説明は大して要らない。親御さんにしてみれば、どんな学校なのか、とても気になるところだろう。まして、北星余市の一部のみがクローズアップされて、マイナスのイメージを持たれている方は不安だろうと思う。質問があれば答えるし、そういう親御さんには、できるだけ正確に「北星余市」を伝えたいとも思う。

けれど、基本的には、学校の中を見ればわかる。特に、子供達にはそれがわかるようで。北星余市に流れている雰囲気というか、空気というか、それを「感じる」のだろう。

私は学校見学の対応をするたびに、そういう子供たちの「感じる力」も嬉しく思うのである。

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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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