COSMO EarthZine 全国で百万人とも言われている引きこもり対策視察


ビバハウスの存在目的は若者たちの「自分づくり」ですし、スタッフのの仕事はその「きっかけづくり」と言えるでしょう。
自立への道は集団生活の中でこそつかみ取ることができる。だから、同じ苦しみを持つ仲間がお互いに語り合い、理解し合う中で、学び合い、刺激し合い、育ち合う営みが大切だ、と安達夫妻は言います。
個人の自立は一般に彼を取り巻く集団の力量と深く関係しています。「自分のことで精一杯、他人のことは見えない」集団には教育力も問題解決能力も期待できません。それが「共に苦しみを分かち合い、共に一歩前進しようと意欲する」集団に育てば、互いに育ち合える、個々人が相互に自立を促し合える、ということのようです。自由討論・相互批判のロングホームルームの時間は、そのために極めて有効に活用されています。

(COSMO EarthZine 2009 Vol.8 全国で百万人とも言われている引きこもり対策視察 若者の自律を目指す、ビバハウス 取材・文:余市惠泉塾・塾頭 水谷惠信)


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北星学園余市高等学校で教員をしています。
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